和泉くんの考えてることはわからない。
「……今のはやばい」
「ん?」
「ううん、なんでもないよ」
さっきより妙にヘラリと笑う坂口くんに不思議に思いながらも、私はただひたすら歩き続けた。
「つ、ついた〜!」
そしてようやくたどり着いた、千本鳥居の先。
みんなでお参りをして、記念に写真も撮った。
「あ、栞里。あれやろうよ!」
「あれって?」
辺りをキョロキョロしていた早苗が、とある場所を指差した。
そこには "おもかる石" と書かれた看板がある。