和泉くんの考えてることはわからない。
「きゃーっ、和泉くんがいる…!」
「和泉くんと同じクラスだなんて幸せ〜っ」
教室に入ってくる女の子たちが、和泉くんを見て次々に黄色い声をあげるのが聞こえる。
それもそうだ。
和泉くんは、学校の王子様。
カッコよくてクールだという人気の理由も、私だって共感しかない。
「和泉くん、新学期でもカッコいいね」
「花宮さんは相変わらず元気だね」
「えへへ〜っ」
「……褒めたわけじゃないんだけど」
もう和泉くんが話してくれる言葉全部が私の宝物だ。
例え和泉くんは良い意味で言ったつもりじゃなかったとしても、私にとっては返事をくれることに意味がある。