和泉くんの考えてることはわからない。
***
「やー、本当凄かったよ、栞里」
「本当本当!この未経験者だらけの女子チームがここまで勝てたのも花宮ちゃんのお陰だよ!」
私の目の前で、早苗&大原くんカップルが必死に話しかけている。
それでも私は、どうしても納得がいかなかった。
「3年生ずるい〜!!」
──────あれから何試合かを勝ち抜いた私達は、決勝目前のところで3年生の経験者チームにボロ負けしたんだ。
「サッカー経験者多すぎ!」
「まぁ、現役サッカー部じゃなくて元サッカー部の集団だったけどね」
「悔しいーーーっ」
キーッとムキになってジタバタする私を、早苗がよしよしと宥める。