僕じゃ、ダメですか?【完】
きっと、運動部だったんだろうな、
って思わせるほど
キレイなフォームで駆けてきた。


私は小さく手をあげて
かじ君を待つ。


「うわー、待ちました?
 すいませんっ」


『ううん。全然』



「・・でも、手、真っ赤」


『ああ・・手袋、なくて』
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