ダメだ、またコイツに。
「なんかボーッとしてるね日和ちゃん」
テーブルに膝をついてニヤッと笑った佐くんに、またドキッとしてしまう。
佐くんは細くて背が高くてスタイルが抜群に良いイメージだったのに、
いつの間にか腕にはほどよく筋肉が付いていて、
言うことも声も3年前より落ち着いていて、
真っ黒な髪におしゃれなパーマが軽くかかっていて、
耳には開いていなかったピアスが開いていて、
また背が伸びている気がした。
おしゃれになった。
大人になった。
私なんかより断然。