“あなたを愛しています”





司君に見惚れている私の耳に、



「司、彼女いるのか?」



弘樹さんのとんでもない言葉が飛び込んでくる。

その言葉を聞いて真っ赤になると同時に、司君はなんて答えるのだろう。

鼓動がさらに速くなる。

背中に変な汗までかいてしまった。




だが、私の心配は杞憂に終わったらしい。





「彼女いるよぉ」




司君はそう言って……なんと辺りを見回し始めたのだ!!




私を探しているの!?

そうだよね、絶対そうだよね!!



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