“あなたを愛しています”
「ち、ちょっと……!!
なな何してるの!?」
上ずった声でようやくそれだけ伝えたが、司君のほうがずっと上手らしい。
「もうちょっとこうさせて」
普段の能天気な声とは違い、低くて甘い声で囁く司君。
甘い息が耳にかかり、身体がびくっと震える。
「だ……だめだよ」
離してくれないと、私、死んでしまうかも。
もう、仕事中だなんて思っていられなかった。
ただひたすら、司君に酔う。
熱くて優しくて、甘い甘い司君。
私は彼に、溺れている。