“あなたを愛しています”
「ブーケが……ないの」
「……え!?」
司君は目を丸くする。
そんな司君、震えながら告げていた。
「カラードレス用のブーケが見つからなくて……
担当者もいなくて……
どうしよう。せっかくの式なのに……
新郎新婦に嫌な思いをさせてしまう!!」
最後のほうは悲鳴に近かった。
そんな私に、落ち着いてと司君は言う。
この緊急事態で、落ち着いてと言われて落ち着けるはずもない!
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