“あなたを愛しています”





見つめ合った私たちの間に、沈黙が舞い降りる。

その沈黙の中、鼓動だけがバクバクと大きな音を立てていた。





「司君……

あの女の人、元カノだよね?」





そんなこと、聞きたくない。

だけど、聞かずにはいられない。

そして、彼が否定してくれることを必死に祈ったが……




「うーん……」




彼は言いにくそうに頷く。

それで、とうとう私の心が爆発してしまったのだ。



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