“あなたを愛しています”
ここでふと思い出した。
司君に二回目に会ったあの日、彼は私に名刺をくれた。
そこには、司君の仕事用電話番号やメールアドレス、オフィスの住所まで載っているというのだ。
当然電話は繋がらなかったが……
私は、一か八かの勝負に出た。
Googleマップのアプリにその住所を打ち込み、オフィスに押しかけることにしたのだ。
仕事で疲れた司君は、オフィスなんかにいないかもしれないのに。
いや、いるはずがないのに。