“あなたを愛しています”





若くして結婚した佐藤夫婦には、十分な結婚資金がなかった。

本当はウェディングドレス姿の写真のみを検討していた二人だが、ブライダルフェアで担当した私を気に入ってくれた。

「松島さんが担当してくれるなら」なんて言って、予算オーバーの当ホテルでの挙式を決めてくれたのだ。

その期待に応えたい、がっかりさせたくない、そんな情が入ってしまう。



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