“あなたを愛しています”





「すすす好き!?

そんなこと……ないです!!」




そう、期待しちゃいけない。

司君が私と関わっているのは、あくまでも罪滅ぼしのためだから。




「そうか。

松島にもようやく春が来たか」




吉川さんにそんなことを言われても……少しも胸が痛まなかった。

むしろ、司君のことを考えて、胸がきゅんきゅんうるさかった。

私の心はもう、完全に司君のものだった。



< 84 / 353 >

この作品をシェア

pagetop