し ろ う さ ぎ
*
「お、おはよう……斎川君っ」
「おはよう」
「は、早いんだね!
学校来るの……」
「笠井さんもだね」
「い、家が遠いからねー。
早く出ようと思っていつも早く着いちゃうんだ……ははは……」
ぎこちない、そんな笑いを発しながら恐る恐る隣の席……もとい自分の席に腰掛ける。
クラスにはちらほら人がいるだけで人数はまだ、だいぶ少ない。
紗耶も家の方面が逆だから学校に来るのはいつも一人で。