し ろ う さ ぎ




きっとこうやって何年も何年も人々は傷付きながらも泣いたり笑ったりして誰かを本気で好きになって。


許し合って、分かり合って……そうしていつの間にか優しくなれていたり。


そんな繰り返しをずっと続けてきた。

それはこれからも、きっと……変わらない素敵なことなんだろうな。




「……それじゃ……。
斎川君も目を覚ましたばっかりだし今日はとりあえず帰るね。
また明日……来るよ。
その時は……一緒に帰ろう」


「ありがとう……本当に色々と……」


「いいのいいのっ。
あたしのことは気にしないでゆっくり休んで、ね?」




小さく頷いた斎川君にあたしも一つ頷き返して病室を出た……




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