アラシとナギの料理店
コネコネ、コロコロ。コネコネ、コロコロ。


アラシとナギが丸めたクッキーは、オーブンの天板に並べられていきました。
上から見るとまるで水玉模様。


「さあ、これを焼くんだ」


「これでできあがり?」


「まぁだまだ。仕上げがいるんだよ」


「ふぅん」


ナギはオーブンをのぞきながらワクワク。
バターが溶けて、小さな泡が見えました。
クッキーの焼ける匂いが台所いっぱいに広がる頃には、まん丸だった生地はもったりした大福のような形になりました。
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