白馬に乗った上司様!?
上司様と私
『理想の男性』を具現化したら、きっとこういう風になるんだと思う。

180位の長身に筋肉質でスレンダーな身体。その上に乗っかった顔はもちろん小さくて、隣に立つのが恥ずかしくなる程だ。

顔の中身だってもちろん美しい。濃いめの眉は凛々しくて目元は涼やかだし、薄い唇と通った鼻筋とのバランスが絶妙。思わず振り返りたくなる、印象的なイケメンフェイス。これを神様のギフトと言わずして、なんと言おうか。


部屋の真ん中でたくさんの人間に囲まれた彼、菊里明和(キクザト アキカズ)課長。

元々技術職での採用だったのに、取締役会での彼のプレゼンを見た社長の鶴の一声で、一年前にこの営業部の課長として移動して来た人だ。

社長曰く、彼には技術者としてだけでなく経営者としてのセンスも非凡なものがあるらしい。会社史上最年少での課長昇進と大抜擢。噂では営業部を皮切りに社内の基幹部署を経験させて、会社を支える人材に育てていくらしい。つまり、役員候補だ。

そこまでのエリート様だ。そのビジュアルを見た瞬間にほとんどがファンになった女性社員と違って、正直、男性社員には半端じゃないやっかみをもって課に迎えられた。でも数ヶ月経つ頃にはその実力と人柄とで、菊里課長は誰からも認められる存在になっていた。
< 1 / 66 >

この作品をシェア

pagetop