銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
「そうなのね」

あんな怖い目にあったのだから、用心深くなる気持ちはわかる。

部屋を見回すと、私のいる部屋とは少し造りが違った。

置いてある調度品はシンプルなものが多いし、広さも私の部屋の方が広い。

私も本当ならこういう部屋にいたはずだ。

多分、私の部屋は女性王族専用の部屋なのだろう。

シャーロットの部屋にはテーブルがセットしてあって、サンドイッチやジャム、焼き菓子が準備されていた。

赤やピンクの薔薇の花も飾られていて、華やいだ雰囲気。

「私の他には誰か来るの?」

気になって尋ねれば、シャーロットは首を左右に振った。

「あなただけよ。ふたりでじっくり話をしたくて。さあ座って」

彼女に言われ、奥の席に着く。

私を迎えに来たメイドが銀製のティーポットを手にし、青くて綺麗なティーカップに紅茶を注ぐ。

そのカップを見てジェイの瞳を思い出した。
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