オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
すると浩太郎さんがカメラマンさんに声をかけた。

そして何やら二人でこそこそと話をしている。

しばらくするとカメラマンさんが手をパンと叩いた。

「みんな、仕切り直しするよ。え〜っと宮園さんだっけ?申し訳ないけど仕事が推してるから5分で終わらせるよ」

「は、はい」

返事をしたものの、すでに何十分も経っているのに5分で終わらせる自信がない。

「じゃあ、一度目を閉じて」

「は、はい」

言われた通りに目を閉じる。

「いいかい?君の目の前にすごく好きな男性がいたとする。その人のことを思ってみて」

ええ?好きな人?
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