オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「え?」

浩太郎さんがいうとなんかエロいことしか想像できないんだけど……。

こんなことで顔が赤くなる私もどうかしてる。

するとスマホ越しからクスクスと笑い声が聞こえた。

『どうせ今エロいことでも想像して顔を赤くしてんだろ』

な、なんでわかっちゃうの?

「そ、そんなことないです」

『じゃあそういうことにしておいてやるよ』

なんかこの人にかかると勝てる気がしない。

『それより、明日のことだけど……』

私たちは明日のことを細かく打ち合わせした。

だが、浩太郎さんの出した案に私は不安があった。

「本当にそれでいいの?」

『ああ、問題ない。それにこの方が彼の印象も随分と良くなるだろう』

「……そうだけど」

『心配するな。その代わりうまくいったら今までのお預け分、きっちり返してもらうから覚悟しとけよ』

やっぱりそういうところは浩太郎さんらしいというか……

とにかく明日は私や香奈それに浩太郎さんや智也にとっても大事な日になることは間違いない。

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