オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
昨日は人生最大のどん底をあじわい、その傷も全く癒えてないというのにいつもと変わらぬ朝が来て、何事もなかったように仕事をしなければいけない。
それがこんなにキツいとは思いもしなかった。
「宮園さん、1番にローザの倉持さんからお電話です」
「ありがとう……お待たせいたしました。宮園です――」
私、宮園遥は化粧品メーカー『エカリーノ』の広報に所属しており、社外広報を担当している。自社商品の販促が主な仕事だ。
「――はい、わかりました。それではご用意いたします。はい……失礼いたします」
は~~~ぁ。だめだ。どうしてもいつものようなテンションになれない。
広報の仕事は好きだしやりがいはあるが今日だけは……いや今日だけですめばいいけど、いつこの大失恋から立ち直れるんだろう~~。
私は肩を落としながら机に突っ伏した。
「はい、コーヒー。瞼が腫れぼったいけどなんかあったの?」
私にコーヒーを差し出したのは同じ広報で同僚の井上里香子|《いのうえりかこ》。
言葉に出すのも辛くて里香子に察してくれと目で訴えながらコーヒーを受け取る。
「はいはい。じゃ~今日は……行く?」
里香子はお酒を飲むジェスチャーをすると私の肩をポンと叩いて自席に戻った。
それがこんなにキツいとは思いもしなかった。
「宮園さん、1番にローザの倉持さんからお電話です」
「ありがとう……お待たせいたしました。宮園です――」
私、宮園遥は化粧品メーカー『エカリーノ』の広報に所属しており、社外広報を担当している。自社商品の販促が主な仕事だ。
「――はい、わかりました。それではご用意いたします。はい……失礼いたします」
は~~~ぁ。だめだ。どうしてもいつものようなテンションになれない。
広報の仕事は好きだしやりがいはあるが今日だけは……いや今日だけですめばいいけど、いつこの大失恋から立ち直れるんだろう~~。
私は肩を落としながら机に突っ伏した。
「はい、コーヒー。瞼が腫れぼったいけどなんかあったの?」
私にコーヒーを差し出したのは同じ広報で同僚の井上里香子|《いのうえりかこ》。
言葉に出すのも辛くて里香子に察してくれと目で訴えながらコーヒーを受け取る。
「はいはい。じゃ~今日は……行く?」
里香子はお酒を飲むジェスチャーをすると私の肩をポンと叩いて自席に戻った。