高校生の私と猫。

みどり

次の日の帰り道。


私はトボトボと自転車を押していた。

部活で、嫌なことがあった。


私だけ的中率(当たった確率)が低く、
先生からこんこんと説教されたのだ。

やる気あるのか。
数を射っても意味がない。
他のみんなは結果を出してる。

等々…

やる気はある!
練習だって人一倍やってる!
私だって、結果を出したい!悔しい!悔しい!



悶々としながらオレンジロードの入口にきたとき、昨日のことを思い出した。

そういえば、
あのみどりの光はいったい…




私は電灯を見上げた。


チカッ


電灯が点滅した。
あれ?切れたんじゃ…


――気持ち、わかるよ


「え?」

頭のなかで、男性の声が聞こえた。


チカッチカッ

――悔しいよね。誰よりも頑張ってるのに


「え?え?」


思わずあたりを見回すも、誰もいない。


男性の声が聞こえると、電灯が点滅する。
というよりも、電灯が話してるようだった。
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