高校生の私と猫。
翌朝、食堂でK子に会った。


「昨日の夜、結局どうしたの?」

『うんとね…』


K子はコソッと教えてくれた。

部屋にいるのがどうしても辛かったK子。消灯時間ギリギリまで隣の部屋にいたそうだ。
そして消灯前に先生が点呼で回ってくるときは部屋にいて、
消灯後にこっそり隣の部屋に行き、友だちに頼み込んで2人で寝たらしい。

『本当に無理だったの!本当なの〜!!』


K子は腕をさすりながらそう付け加えた。
霊感があると、変な人やワガママな人に思われることがある。

信じてもらえないことも。





残念だけど、仕方ない。
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