嘘つきな君
彼の大きな手が私の髪を優しく撫でる。
心地のいいその感触に、思わず笑みが零れた。
互いに微笑みあいながら、クスクス笑う。
どことなく、照れ臭そうに。
「今思えば、初めて会った時から惹かれていたのかもしれないな」
「あんな意地悪な事言っておいて?」
「根に持つな」
「あんなに第一印象が最悪な人、そうそういないですよ?」
「でも今は?」
「――」
「今は?」
悪戯っ子のように笑う彼に、意地が悪いと思いながら睨みつける。
それでも、悔しいと思いながらも、素直に自分の気持ちを伝える。
「好き」
ポツリと呟いた瞬間、彼が嬉しそうに笑った。
まるで、無邪気な子供みたいな笑みに胸の奥が温かくなる。
すると。
「自分でも気づかないうちに、どんどん惹かれていた。気づいた時には、もう戻れない所まできていた」
「うん……」
「どれだけ自分を理性で押さえつけても、譲れなかった」
「――」
「どうしても、側におきたかった」
苦しげに瞳を歪めて、私の頬にゆっくりと指を添わせる彼。
そのまま頬を伝い、顎先に至った指で、クイッと上を向かされた。
息も届きそうな距離にある彼の端正な顔。
大きな瞳を微かに細めて、じっと私を見つめている。
そして。
「好きだ」
聞き取れない様な小さな声でそう言った後。
互いに唇を寄せ合って、暗闇の埋もれた。
貪る様なキスの波。
熱い彼の手が頬を撫でていく。
互いの舌を絡めあって、何度も互いの存在を確かめ合う。
銀色に光る糸を唇の端から引きながら、薄らと開けた瞳の先に彼がいた。
心地のいいその感触に、思わず笑みが零れた。
互いに微笑みあいながら、クスクス笑う。
どことなく、照れ臭そうに。
「今思えば、初めて会った時から惹かれていたのかもしれないな」
「あんな意地悪な事言っておいて?」
「根に持つな」
「あんなに第一印象が最悪な人、そうそういないですよ?」
「でも今は?」
「――」
「今は?」
悪戯っ子のように笑う彼に、意地が悪いと思いながら睨みつける。
それでも、悔しいと思いながらも、素直に自分の気持ちを伝える。
「好き」
ポツリと呟いた瞬間、彼が嬉しそうに笑った。
まるで、無邪気な子供みたいな笑みに胸の奥が温かくなる。
すると。
「自分でも気づかないうちに、どんどん惹かれていた。気づいた時には、もう戻れない所まできていた」
「うん……」
「どれだけ自分を理性で押さえつけても、譲れなかった」
「――」
「どうしても、側におきたかった」
苦しげに瞳を歪めて、私の頬にゆっくりと指を添わせる彼。
そのまま頬を伝い、顎先に至った指で、クイッと上を向かされた。
息も届きそうな距離にある彼の端正な顔。
大きな瞳を微かに細めて、じっと私を見つめている。
そして。
「好きだ」
聞き取れない様な小さな声でそう言った後。
互いに唇を寄せ合って、暗闇の埋もれた。
貪る様なキスの波。
熱い彼の手が頬を撫でていく。
互いの舌を絡めあって、何度も互いの存在を確かめ合う。
銀色に光る糸を唇の端から引きながら、薄らと開けた瞳の先に彼がいた。