嘘つきな君
いつの日か、何があっても側にと願った。
何があっても手を離さないと誓った。
流した涙は、どれくらいかな。
未来に絶望した夜は、どれくらいかな。
だけど、それらは全部あなたを好きだったから。
諦める事ができなかったから。
「もう、嘘はなしだからね」
あなたのついた、優しい嘘。
だけど、私はそんなものいらない。
私を守る為の嘘なんて、いらない。
ただ、側にいてくれればいい。
手を繋いで笑っていてくれればいい。
どんな激しい雨の日も。
重たい、曇りの日も。
凍てつく、雪の日も。
ただ、側に――。
ありがとう。
私を選んでくれて。
もう一度、離れた手をとってくれて。
愛してくれて。
「もう嘘はつかない」
クスクスと笑う、あなたの笑顔が好き。
幸せそうに歪む、その顔が好き。
意地っ張りで、傲慢で、意地悪で、我儘で、俺様だけど。
そんなあなたも、全部好き。
ずっと一緒に。
ずっと、傍に。
私を見つめる、黒目がちな瞳。
優しく細められて、私の頬を慈しむように撫でた。
そして。