混 迷

···雛①



小さいときから
私は、羚が大好き

私の両親は、
なぜか、羚を邪険にして
可愛がらない。
パパは、ママのいいなり。

それだからか
羚は、人を信用しない。
だけど・・・
私と葵だけには違っていた。

そんな羚が
私達以外に心を許している女がいる。

許せない!!
羚は、私の物
それに、羚は私に甘い。

羚に
「ストーカーされているみたいなの
恋人がいるとわかれば
やめてくれると思うから
やってくれる?
雛、怖くて堪らないの。」
と、羚に抱きつくと
羚は、ギュッ抱き締めてくれて

「ストーカーとか大丈夫なのか?
警察とかに相談しなくて」
と、言うから
「恋人がいるとわかれば
大丈夫じゃないかな
警察とかに話して逆恨みとか
あったら、余計に怖いから。」
と、説得した。
「葵は、知ってるか?」
とも言うが
「葵は、心配症で騒ぐから
刺激したらいけないし
話してないの」
と、告げた。

うふふっ、やはり羚は
私に甘い!!
計画通り
明日は、羚とお出掛けすることに
なった。
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