混 迷

···雛②


羚とジュエリーショップに向かう
腕を組んで身体を密着して

私達が異母兄妹だと
知る人は少ない。

私は、これ幸いに
羚に甘え
羚も答えてくれる。

『うん?なんか視線?』
と、思い
そっと回りをみまわすと

綺麗な顔をした
二人の女性が
羚をずっとみている

『あ〰️あ、あのどちらかが
羚の』
と、思い
羚に顔を近づけ
「羚、これ似合う?」
と、聞くと
「ああ、可愛い雛には、良くあってるよ。」
と、答えてくれる
「うふふっ、ありがとう。」
と、いいながら
ちらりと、二人をみると・・

『あっ、一人いなくなった。
あっちが、羚の彼女だな
あと一人は、私達を睨んでいるから。
まあ、羚はまったく気づいていない。』

私達は、食事をしてから
羚のマンションに行く
「外にいると怖いし
葵も今、いないから
今日は泊まってもよい?」
「ああ、いいよ。
葵は、友達の家に行ってるんだろ?」
「うん。ごめんね、心配かけて」
「ばか、兄妹だろ。気にするな」

私は、羚が寝てから
羚のベットに入り
羚の手を使い写メをとり
彼女に写真だけを送った。
送付まちがいを利用して
データは、直ぐに消した。
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