混 迷

···咲空



大学一年から
付き合いだして
羚には、大事に大切にして貰っていた。
大好きで、大好きで
たまらなかった。

羚も
「愛してる、いつまでも。
誰よりも。咲空は、俺の全て」
だと、良く言ってくれていた。

二年たっても
私達は、変わらず
いつも一緒にいた。

羚のマンションにも
三日に一度は行き
料理を作ったり
掃除をしたりしていた。

そんな日々の中
こんなことになり・・・・

羚は、私以外の人を・・
いつから・・
私が全てでは・・なかったの?・・

だが、もう一緒にいることは
出来ない‥‥‥‥‥
何を言われても・・
もう、信じる事は出来ない。

それでよい
間違ってない
そうわかっていても
たまらなかった

どうして・・・こんな思いをしないと
いけないの・・・

嫌なら、嫌いになったなら
口で言ってくれたら・・

諦めの悪いやつだと
思われていたのだろうか
泣いてすがって、暴れるとでも
思われていたのだろうか
それにしても
酷い仕打ちだ
あんなことまでして
別れたかったのか・・・

咲空の心は、壊れそうだった。
< 18 / 88 >

この作品をシェア

pagetop