混 迷

式が終わり
アル達は、一週間日本を堪能して
帰国する。
羚と咲空は、ドイツにいき
そのまま、アメリカで暮らす。

次は、詠斗と華の結婚式に
帰国することになる。

咲空は、羚と雛の兄妹関係を心配していたが
羚が頑なに受け付けなかった。

ドイツに到着するとおばあちゃまは、
咲空を抱き締めて
良く来てくれたわね
と、とても喜んでくれた。

おばあちゃまの所に泊まったり
ドイツを堪能してから
アメリカへ戻った。

 ・・・☆☆・・・☆☆・・・☆☆・・・☆☆・・・


式をあげてから・・一年・・

咲空と羚の生活は、落ち着いた日々を
送っていた。

その夜に
華から怒りの電話がきた。

「咲空、羚は?」
「どうしたの?華
羚は、今、日本だよ。」
「やっぱり。
あいつ、咲空が大事なときに
女と歩いていたのよ。
私達、見たの!!
詠斗は、咲空が何か言ってくるまで
知らせるな。と、言ったんだけど
私、許せなくて。」
「華、ありがとう。
いつも、私の事を心配してくれて
でも大丈夫だよ。
私が、会うように言ったの
妹の雛さんよ。
今度結婚するの、だから。」
「えっ、あのこが?」
「うん、羚にも式に出席して
欲しいと言ってきたんだけど
羚が頑なに断るから。
出席しない代わりに
会って来て、とね。
あまりにもいやがるから
少し、脅してあげたの」
「えっ、咲空が?
脅した?羚を?」
華は、大笑いをした。
「もう、華、笑いすぎだよ。」
と、言うと
「ごめん、ごめん。
でも、なんて、脅したの。」
「うん?出産日本でするよ!とね」
「ありゃ、そりゃ、羚は、のむしかないね。」
「うふふっ、そうだね。」
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