芸能人の彼と普通の女子高生。
「なんで。いいじゃん、愛衣と同じ学校の男?本当は彼氏いたとか?どんな男?」
「いません!いないです!」
なんでこんなことを必死に否定しなきゃいけないの。
焦って否定する私を奏大さんは無表情で見つめる。
なんか、怖いよ。
ていうかなんでこんな状況になってるよ?
本当なら私の部屋にいる奏大さんを一言責めたいくらいの気持ちなのに!!
「愛衣、ちょっと制服のジャケット脱いで」
「え、なんでですか?」
「いいから」
「何なんですか....?」
もう訳が分からないけど、とりあえず従うことにする。
奏大さんてとっても優しいけど、時々凄く強引だよね。
ネックレスくれた時もそうだったけど。