セーラー服と恋模様。
シュン様のハンカチだ。

「しゅ、瞬君、汚れちゃう」

「いいよ。ほら、これでいいんじゃない」

スマートに、さっさっ、と払ってくれて、最後ににこりと微笑む。
習志野君にまでもスマイル炸裂。

「あ、ありがとう……」

王子の笑顔がまぶしい…っ!
シュン様のスマートさに目がくらんでいると、

「お前も謝れよー。やだろ、汚ねえ上履き直でさ」

と、凛太が習志野君を小突いた。

「あー。皆瀬さん、ごめんな?」

「ううん、ごめんね。私も、邪魔しちゃったから…」

本当は、文句言ってやりたいと思ってたけど。
シュン様や凛太が優しかったから、素直に謝る気持ちになった。
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