セーラー服と恋模様。
「な、なに?」

「べーつに」

訝しげに見返したら、ふいっとそらされた。
なによ。気になるじゃん。

でもま、いっか。
ひまだし、何か仕事ないかなぁ。

「私、本の整理しようかな」

立ちあがったら、凛太に手首をぎゅっとつかまれた。

「え、なに・・・わっ」

ぐいっと引っ張られて、凛太の方によろめいたら、すごく真剣な顔をした凛太のくちびるが、私のくちびるにふにゅりと当たった。

つめたくて、やわらかい感触。

……え?

え?今……。
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