カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
ちょっと不機嫌な表情に変わるのが伝わってきた。


「俺の人生初の一目惚れの日だからな。まあ誰かさんは覚えてないか。」

「あっ、えっ、ごめん。」


謝ってしまっていた。

『出逢った日なんて覚えてる訳ない』

内心では毒づいていたが…………。


「結婚式は仕事の関係上で悪いが、入籍後になる。親父や招待客のスケジュールを調整して貰う必要があるから。」


スケジュールの調整…………。

話が凄い事になっている。

ミサキ商事の副社長となれば、招待客も凄そうだ。

私の友達なんて呼んでいいのか?


「どうしても仕事の関係者を招待する必要があるんだ。そこは譲れない。」

「うん。」

「でも俺も心菜も呼びたい人はいるだろうし、心菜もどんどん意見を出して欲しい。」

「うん。」

「まあ結婚式より婚約発表だな。」


そうだ。

一ヶ月後には社内に知れ渡る。

周りの反応が気になる。


「余計な心配はするな。大丈夫だから。」


慈英には見透かされている。

そう言われても不安だ。
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