カリスマ副社長はフィアンセを溺愛する
遅刻しそうな私は慈英と一緒に出社した。

気持ち良くて爆睡してしていたらしい。

それは慈英も同じだ。


「慈英、間に合う?朝は会議ないよね?」

「大丈夫。ほら、行くぞ。」


慈英が運転する車から降りて、慌ててエレベーターホールに向かう。

つい手を繋いで歩いているのに気付きもしなかった。


「あー、遅刻かな。」

「まだ時間はある。」

「気持ち良すぎて寝過ごした。」

「俺も。久しぶりに熟睡し過ぎた。」


2人で話ながらエレベーターを待つ。

それも手を繋いだまま。


「おっ、仲良し出社だね。でも会社だと忘れて貰っては困るよ。」


背後から聞こえてきた声に2人で振り向けば、慈英のお父様が立っていた。

それも武内さんと一緒に…………。


「おはようございます!」


慌てて挨拶をすれば笑われた。


「ははっ、それより手を繋いでるよ。」


自分の手に視線を向ければ、慈英と手を繋いだままでいた。

慌てて手を離せば舌打ちが聞こえてきた。


「婚約発表を楽しみにしているよ。」


到着したエレベーターに4人で乗り込んだ。
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