再会は突然に
諦めない話
仕事を再開してからも考えるのは、さっき見たことだけ。

あれだけかっこいいんだもん、当然女性から言い寄られてるだろうし、ハイスペックな彼女でもいるんだろうな。

もしかしたらすでに結婚してる可能性もある。
私はそれどころじゃなかったが、恵梨はしっかり見ていたようで指輪はしていなかったらしい。
でもそれで独身って決めるのも違うし・・・。
もしかしたら子供もいたりして。

考えれば考えるほどマイナス方面にしか考えが及ばず、気分は急降下だ。

そんな私に、恵梨は心配する様子はない。
でも逆に心配されるよりかは、いつも通りの方がありがたい。
こう、何でそうなるの!?って突っ込んでいる方がダメージが少なそうだもん・・・。


「やっぱりあの人らって、例の海外事業部なんかな」


そうふと恵梨が漏らしたのは、仕事が再開されて数時間経った頃。
普段、仕事中に私語がない恵梨にしては珍しい。
私もそうだけど、恵梨も恵梨で気にしているんだろうか。

あんな騒ぎがあったというのに、業務が再開されても課長や部長から何のお知らせもない。
当然、周りも気になっているようで、こそこそとあーだこーだと話している。
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