再会は突然に
でも考えれば、恵梨は大希に私を任せることで無理やりにでも接する機会を作った・・・ってことかな?
当の私は爆睡で、しかも記憶ありませんけど。


『でも何もなかったよ』


起きたら部屋には私1人で、特に何かされた感じも一切ない。
なんか、残念で悲しい。


『ほんまに何もなかったん?』
『うん、服は昨日のままだけどいつも通りだし・・・』


そう思いながら、もう一度部屋を見渡してみる。
特に変わったところはない・・・わけでもなかった。


『あっ』
『どうしたん?』
『いやテーブルに紙があって』


そう言いかけてテーブルに乗った一枚の紙を手に取る。
そこには、走り書きにも見えるがきれいな字で「鍵はポストの中です。カバンの中勝手に見てごめん」とだけ書いてあった。


『カバンの中勝手に見てごめんって書いてあるんやけど・・・』
『あ、そうや、住所は教えたんやけど、流石に鍵どこにあるか分からんくて、カバンの中探してくださいって言ったんやった』
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