次期社長の溺愛が凄すぎます!
無言で行動起こすのも問題だけど、考えていることを言えばいいってものでもない。

「あのですね、私の外堀を埋め尽くしても、あなたの方はどうなるんですか。私、祝賀会であなたのお父様に嫌われてると思うんですよね」

それはそれは、どこの一般庶民だ扱いされていたように思う。

だけど、藤宮さんは、冷たく鼻で笑った。

「あの人は気にしなくてもいい。最低限、祖父が存命中に麻衣子がプロポーズを受けてくれれば、すんなりいくと思う。父は見合い結婚だが、祖父はあの時代でも恋愛結婚で、見合いは反対派なんだ」

あなたの家族はどうなっているんだ。

「な、なかなか複雑そうな家族ですね」

「うちは元華族だと言っただろう? 策略は得意中の得意だ」

どうしよう。なんか藤宮さんぶっ飛んでる気がする。なんかハイテンション過ぎない?

そんなセリフをニコニコと宣われても困る。

私、もしかして、とんでもない人に好かれてるんじゃないかなって、今更ながら、叫びたくなった。

私、このノリには流されちゃいけないような気がする。

本当に、本当の意味でどうしよう? どうすればいい?

答えなんて、見つかるはずはなかった。










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