雨上がり、空を見上げた。
私達は午前の授業を終え今は校舎のテラスでお昼休憩をしていた。


『ねーね虹ちゃんいつもお弁当自分でつくってるの??』

『うん、そうだよ。あんまり上手くないけど…』

そういった私に桜は勢いよく首を横に振り
『そんなことないよ!いつも美味しそうだと思ってるもん!』

と今度は膨れっ面になった。

その顔が可愛らしくて私は少し笑って
『そうなの?食べてみる?』

と言って桜の目の前にお弁当を差し出した。


桜が真剣な顔で選んだのは玉子焼き。
よかった、私の得意料理だ…

と少し安心している隙にもう玉子焼きを一つ食べ終わった桜は大きな声で

『すごい!!!おいしいよ!虹ちゃん料理上手!!羨ましいよ、すごく綺麗だしスタイルも良くて肌も真っ白で髪の毛は綺麗な黒髪ロングでさに料理上手!!男がほっとかないよ!!』

なんて言うからありがたいけど少し恥ずかしくなった…

『そんなことない、、私は桜みたいな小動物系の可愛い女の子に憧れる』

と言うと桜のお得意の満面の笑みで
『ないものねだりだねぇ』

なんて言うので堪えきれなくなって二人して笑った。
< 3 / 37 >

この作品をシェア

pagetop