エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
「ん……。ふ……」

あっという間に唇が濡れて、体が火照ってくる。独り占めしたいなんて言わなくても、私は先生だけのものなのに……。

今日のキスは、いつにも増して濃厚。本当に、先生の想いが伝わってくるようで、胸がどんどん高鳴ってくる。

何度かキスを交わしたあと、先生は私の体をそっと離した。そして、優しい笑みを向ける。

「まだ、昼間だったな。つい、きみを抱きたくなってた」

少し乱れた私の髪を、彼がそっと直してくれる。こんな風に触れられて、私は自分の想いを抑えられなくなっていた。

「明るくても……いいです」

自分でも驚くくらいに、大胆なことを言ったと思う。だけど、想いが弾けるように口を突いて出た。

「そんなことを言われたら、本当に抱くけど?」

先生は、余裕たっぷりの笑みで私を見ている。

「……抱いてください」

恥ずかしい……。でも、先生と一緒にいてもいい、そう思ったら、加速する想いが止められなかった。
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