エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
昼間のベッドルームは、ことのほか明るい。だから、先生の顔がよく見える。

「久美、今さら恥ずかしがる?」

クスッと笑う彼の声がして、私は思わず背けていた顔を戻した。

「だって、まさかこんなに明るいなんて……。ブラインドを、閉めませんか?」

先生がよく見えるということは、私のこともよく見えるわけだから、とても恥ずかしい。

戸惑いを隠せない私を、彼は楽しそうに眺めている。そして、シャツを脱ぎ捨てると、私の首筋にキスを落とした。

「あ……! 先生……」

手は胸に触れ、優しく鷲掴みにされる。たまらず声が漏れてしまい、ますます恥ずかしくなっていた。

「俺は、久美をよく見たい。こういうのも、悪くないな」

少し呼吸を乱す先生に、私は軽く睨んでみる。

「もう……、先生ってば」

「ハハハ。いいだろう? きみを、やっと捕まえられたんだ。今日は、特に遠慮しない」

先生はそう言って、私の体じゅうにキスをした。温かくて逞しい彼の胸板を感じながら、私はひたすら甘い声を漏らしていた──。
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