惚れやすいんです、あたし
涼介くんは車で家まで送ってくれた。
「ありがとう。今日は本当に…」
「ん、風邪引くなよ」
「涼介くんもね」
そう言って家に入ろうとした時だった、
「……優」
涼介くんが呼び止め、あたしは涼介くんの方を振り向く。
「俺とでごめんな、てか俺と行くなよな…。来年こそは好きな奴と見に行けよ。」
「あ…、うん」
「今度こそ、じゃーな」
涼介くんの優しい思いに、胸が痛くなった。
「鬼涼介くんなのに……」
今日の涼介くんは気持ち悪いくらい優しすぎて変な気持ちになってしまった。