初恋~ある女の恋愛物語~
翌日

研修最後の1日

初めはイヤイヤながら
参加した研修

今は終わって欲しくない

なるべく大介の傍に
居るようにした

少しでも大介の存在を
近くで感じたくて

幼なじみに宛てた手紙を大介に渡した

幼なじみとの繋がりを
大介に託した

『ちゃんと渡すよ』

大介は笑っていた

その笑顔をずっと傍で
見ていたかった

叶わない願いが
私を苦しめていた

また電車に揺られ帰る

駅まで大介と一緒だった

大介は駅で

『また会おうな』

と小指を差し出した

指切り?

とても懐かしかった

私も小指を出し
再会を約束した
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