初恋~ある女の恋愛物語~
大介の顔は驚きを
隠せていなかった

私を抱いた事を
後悔しているの?

『これでわかった?
私となんか付き合う
なんて出来ないのよ』

全てを話し終わって
大介の顔を見た

その顔がとても
切なかった

そしてその瞳から
涙が一滴零れ落ちた

大介が泣いている

その涙の訳を教えて
欲しいよ

私は大介の涙に驚いた

私の為に泣いている

そんな大介の涙が
私の胸を締め付けた

『俺は何もして
あげられないのか?』

私は頷いた

そう

大介にはどうにも
出来ないんだ

私にもどうにも出来ない

辞められる関係なら
今まで続いていない

こんなのとっくに
辞めてるはず
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