初恋~ある女の恋愛物語~
最近、大介と会う機会が減っていた

拒否しているわけでは
なかった

大介も忙しそうで、
時々食事をする程度の
付き合いになっていた

それでも会った時は
疲れた顔も見せずに、
楽しそうにしている
大介だった

私の休みと大介の休みが合うときは、一緒に
出かけていた

まるで恋人同士のように

大介と居る時は
人目も気にしないで、
堂々と街中を歩いた

時には、私の幼なじみや大介の仲間を呼んで
一緒に飲んだりした

そのたびに、大介と
付き合ってるの?と
聞かれる

私たちは、お互いに
否定し合った

何だかいつも一緒に
居るのに、否定するのは不思議な感覚だった
< 327 / 409 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop