初恋~ある女の恋愛物語~
そのまま会話もせずに私達は4年生になった

私は部活を始めていた

バスケ部に入った

大ちゃんは陸上部だった

そこにも共通点はない

帰る時間も合わない

ただ一つだけだけどわかっている事があった

私は大ちゃんが好き

好きで好きでたまらない

大ちゃんの声には反応してしまう自分

大ちゃんの姿を目で追いかけている自分

やっぱり私は大ちゃんが好きなんだ

話を出来なくなっても何の共通点がなくても私にとって、大ちゃんはとても大きくて大切な存在なんだという事が自分の中で生きていた

その時は、それだけでいいんだと思っていた

それで満足出来ていた
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