どっちが年上だか分らない

・・・

大学の学食で休憩している拓斗を見かけオレは向かいに腰かけた

「昨日はどうだった?」

「別に何も」

「合コンに行ったんだろう姉貴どうだった?」

「食べて飲んで帰った」

「何だそれ?」

「一次会で俺と水城は帰った」

「お持ち帰りは阻止したわけだ、ご苦労さん
しかし姉貴も鈍感ときてるから拓斗も苦労するな
まぁ弟の欲目ではあるけど姉貴可愛いからモテるだろうし
早めに行動したほうがいいぞ」

「ああ分ってる」

「それと”あれ”何とかしたほうがいいぞ、いい加減ウザい」
と修が指指す方を見ると1人のオンナがにこにこ笑いながらこっちに近づいてくるのが分った

「しかし何度も断っているのにしつこいな、オレ苦手だあのタイプ」
とうんざりした表情をした、そんなことを話していると

「草壁君隣いい?」とこっちの返事を聞く前に拓斗の隣に座った
オレもいるんだけど無視かよと心の中で呟く
オンナの顔を見ると目があった、その目はジャマだと言っているようだ
席を立とうとすると拓斗にここにいろと目で訴えられた
仕方なくそのまま座っているとオンナは1人で喋り出した


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