どっちが年上だか分らない
オンナの名は天王寺由佳里
大学入学時拓斗に一目ぼれしたとかで告白してきたが
すっぱり断ったのにその後も拓斗のまわりをしつこくうろついている
あとで知ったことだがどうやら天王寺商事の社長令嬢だとか
絵に書いた様な我儘お嬢さんだ、こっちの迷惑も考えずってやつだ
早く姉貴とくっついてくれれば諦めるんだろうが
肝心の姉気が鈍感ときた日にはいつになることやら
万が一姉貴と上手くいったとしてこのオンナあっさり諦めるのか
まぁそこら辺は拓斗もちゃんと考えているんだろうけど
そんなことを思っていると突然拓斗が席を立った
「拓斗?」と声をかけるもすたすたと歩いていってしまう
急いで後を追うと後ろで「草壁君!?」という声が聞こえたが
拓斗は振りむくことなく学食を出ていった
拓斗に次いでオレも学食を出ると後ろで
「草壁君!」という声とともに天王寺が付いて来た
そしてオレたちに追いつくと拓斗の隣に並んだ
「ねえ待ってよ!無視しないで」と拓斗の腕に手をかけるが
それを拓斗に勢いよく振りはらわれた
「俺に触るな」と天王寺を睨みつけると青い顔をして後ずさる
その隙に歩き始めてひとつの教室に入った
席に着くと離れた所で天王寺がこっちを睨みつけていた
おおコワっほんとしつこいオンナだ
これはまだひと悶着、いやふた悶着ありそうだなと
思いながら隣の拓斗を見た