キミはずっと、かけがえない人



4人兄弟のはずだけど、その人たちが何をやっているのかは知らない。

その子供たちだって同じだ。



「だったら、お姉ちゃんと婚約した方が早くない?」



そう言えば、なぜかじいさまが驚いた顔をする。



「佑哉、言ってないにも程があるぞ」

「……分かってる」



イヤ、私は分からないけど。

彼が何か必要なことを言ってない?



「その辺は佑哉から聞いてくれ。たた私は、亜依さん以外を認めるつもりはないから」



そう言って満足したのか、じいさまは帰って行った。

微妙な空気を残して。


結局、無理強いはされなかったけど。

再来月か……。

更新の面談も再来月なんだけどね。

でも、おそらくコレも知っているだろう。

近くなれば、何度でも言ってきそうな気がするけど。


で、彼とじいさまの話しはなんだったのだろう。

彼は黙ったままで、何かを言う訳でもないし。




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