キミはずっと、かけがえない人
私は、どうしたらいいのだろう。
「亜依」
「えっ?」
「クリスマスは空けといて」
「……は?」
今の話しから、何でクリスマス?
クリスマスは、来月の話しだけども。
「お願い」
今まで見たことがないような真剣な顔で言われる。
そんな顔を見たら、頷くしかない。
元々特別な用事はないし、友達は旦那さんとだし。
誰かと過ごす予定なんてなかった。
まぁ、大人になったらあまりクリスマスなんて関係ない。
平日なら当然仕事なんだ。
でも、そこまで真剣な表情してまでお願いするようなことだろうか。
クリスマスに、さっき言っていた必要なことでも話すのだろうか。
そうなると、何を話されるのか分からないから怖くもあるんだけど。
だけど、彼はそれ以上何も言わない。
聞ける雰囲気でもない。
仕方なく、クリスマスを待つしかないらしい。