キミはずっと、かけがえない人
「それもまた、横暴だね」
私にはよく分からない世界だ。
そもそも、見合いなんてすることは一生ないと思っていたし。
「ただ、その人たちとは付き合わない。かと言って、フラフラしている相手と結婚を望む訳でもない。
それで色々調べた結果、亜依の存在がまだあるということにたどり着いた」
「……え?私の存在?」
「言っただろ。ずっと好きだったって。別れてからも、好きだったのは亜依だけ。だから、誰とも本気で付き合おうとしなかった」
結局、お互い想いは一緒だった。
けど、2人の気持ちだけで進められるほど甘い世界ではなかったんだ。
彼は、そういう世界に身を置いているんだ。
改めて、住む世界が違う。
「まぁ、それでじいさんが亜依について調べ始めたんだ。見た目から性格はもちろんのこと、生まれから現在に至るまで。特に、男関係は厳しく見てたな」
「……それで、全てを知られている訳ね」