キミはずっと、かけがえない人
「それでも、来月の総会では副社長に任命される。そうなれば、見合い話しを持ってくる関係者は多い。婚約者という存在がいようとも。
そうなると面倒だし、亜依もいい気はしないと思う。それなら、すでに結婚してますの方がいいから」
「そんなに群がってくる?」
「今の社長、おじさんだけど、社長になったとたん凄かった。年齢なんて関係なく、どうにかして繋がりを持ちたいと群がる。
おじさんは未だに独身だし。1番の身内だから。
その点は、母さんも一緒かな」
「おばさんも?」
「母さんも、湖陵で働いてはないけど、じいさんの娘だし。見合いがたくさんあった。離婚したあとに」
ということは、婚約者と名乗ったところで意味はない。
結婚してない以上、どうとでもなる。
しかも、その点は女の方が強いだろう。
再会してから、女が堂々と出てきたし。
このままでいれば、まだ増えるだろう。
そのたびにモヤモヤするのか?
それも嫌だな。
いくら彼がなびかないと分かっていても。